CITROEN AX

さてAXだけど、これはちょっとマニアックな車で。
シトロエンといえばハイドロサスペンションで有名だけど、この車は普通の金属バネ。
でもフランス車らしくフワフワした乗り味でシートの座り心地も抜群だった。
しかしながら年式の古いラテン車だけに日本車のように優等生というわけにはいかない。
スピードメーターは常にブレているし、クーラーはほとんど効かない。
おまけに水温がすぐに上がるのでそんなときは急いでヒーターに切り替えて放熱(笑)
でもそんな欠点も魅力に見えてくるから恋って不思議ね(笑)
まぁあれだ、オレの中では小生意気なパリジェンヌとカルチャーショックをひとつづつ乗り越えて親密な間柄を築き上げていく過程という感じ(笑)
そんなラブラブなAXちゃんと蜜月を過ごそうと思っていた矢先・・・
あれは買ってから2週間目のとある休日。
いつもの通いなれた峠道に初めて連れ出してみた。
75馬力のか細いパワーと13インチの頼りないタイヤではシビックのときみたくがんがん飛ばせるわけはないので慎重に運転。
でも習慣って怖いね。
頂上付近のヘアピンカーブをついいつもと同じペースでクリアしようとしたら・・・
あらら、お尻が流れるワァ! ヤバイ修正できない!!
ガシャン。次の瞬間小粋なパリジェンヌはガードレールに顔を突っ込んで自爆しました(泣)
左フロントのサスペンションがもげ、天井も歪んでしまったので廃車。
はかない恋は2週間で終わりました。